1998年埼玉県生まれ。
ウィーン国立音楽大学指揮科で学ぶ。
これまでにピアノを亀山久美子、米田栄子、ノーマン・シェトラーの各氏に、
指揮を曽我大介、ヨハネス・ヴィルトナーの各氏に、オペラコレペティションをコンラッド・ライトナー氏に師事。
またマスタークラスで尾高忠明、ヨルマ・パヌラ、ヨハネス・シュレーフリの各氏からも指揮を学ぶ。
2019年10月には第7回ロヴロ・フォン・マタチッチ国際指揮コンクールにセミファイナリストとして最年少で出場。
同じく9月に開催されたラドルフツェル国際マスタークラス(独)では、最年少で受講し終了演奏会に出演。地元紙から「指揮台での身体的動作と舞踏のような指揮法をもってこの曲の意味を表した」、「日本の武道のように力強く、鋭い眼光と、魔法使いのような指先で歌を導く」と評された。
これまでにクロアチア放送交響楽団、南西ドイツフィルハーモニー交響楽団を指揮。
VYOでは2018年6月にはブラームス交響曲全曲を一晩のうち演奏し、同年にはマーラー作曲交響曲第10番第1楽章の自身補筆版をするなど、実験的な行動をする。
指揮者としてのみの視点ではなく、より高位にある哲学、思想史、美学的かつ何よりも自然的な美を追求し、故郷茨城県常陸大宮市鷲子の山奥にバイロイトを超える劇場を建設し、音楽祭を開催するという野望を持つ。
2015年よりVirtuoso Youth Orchestra 音楽監督。
2019年6月チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。聴衆から熱狂的に支持され、ネット配信を通じて世界中に注目された。入賞記念ガラ公演では、ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演し、喝采を浴びた。
2017年には弱冠18歳で、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」の特別賞を受賞。2016年には、故中村紘子氏が最後に音楽監督を務めた浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位に輝くなど、国内外での受賞を重ねている。
2019/2020シーズンには、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演しロンドン・デビュー。THE TIMES紙で「藤田は素晴らしい表現力と趣味の良い感性を持っており、躍動的で雄弁な詩情と、深みのある解釈を持ちつつ、恐れを知らない大胆な表現ができる。」と大絶賛された他、チャイコフスキー・コンクール・ガラ公演でデビューした韓国でも喝采を浴びた。今後も、モスクワ、ドイツ、ラトヴィア、スイスに招待されリサイタルを行う予定。国内でも高関健指揮/仙台フィルハーモニー管弦楽団とチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、大野和士指揮/東京都交響楽団とシューマン:ピアノ協奏曲、広上淳一指揮/京都市交響楽団および日本フィルハーモニー交響楽団とショパン:ピアノ協奏曲第1番、秋山和慶指揮/中部フィルハーモニー交響楽団と同曲を共演。他にもラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、第3番、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第24番、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番、第4番なども演奏予定にしており、確実にレパートリーを広げている。
これまでに、ワレリー・ゲルギエフ、カーチュン・ウォン、オレグ・カエターニ、リッカルド・ミナーシ、クリスティアン・ツァハリアス、リュー・ジア、飯守泰次郎、小林研一郎、秋山和慶、大友直人、現田茂夫、飯森範親、藤岡幸夫、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、マリインスキー歌劇場管弦楽団、ユタ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、マカオ管弦楽団等と共演。
ルール音楽祭、ショパン国際音楽祭(ポーランド)、アッシジ音楽祭(イタリア)、バート・ラガッツ次世代音楽祭(スイス)などの音楽祭に招待された他2018年夏にはヴェルビエ音楽祭にアカデミー生として参加した。
1998年東京都生まれ。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学3年 ピアノ演奏家コース・エクセレンスに在学し研鑽を積んでいる。2019年度 (財)ロームミュージックファンデーション奨学生。